医療情報技師を応援するブログ

医療情報技師の仕事について現役の職員が語ります。

医療事務から医療情報技師への転職方法とメリット

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chatGPTによる要約 医療事務の仕事の厳しさを共感しながら、医療情報技師としての経験から医療事務からのステップアップを提案。医療事務は忙しく、特に毎月のレセプト点検は休みが取りにくい。医療情報技師に転職することで、月初めの忙しさがなくなり、休みの日に休むことができるようになったと述べている。また、専門の仕事に集中でき、医療事務のような広範な業務から解放され、出張の機会が増えたとも説明。記事では医療情報技師にステップアップするメリットとそのための方法を紹介している。

 

医療事務の仕事をしていると、こんなふうに思ったことはないでしょうか。 

 

「毎月のレセプト業務で、正月もゴールデンウィークも休めない」
「やっとレセプトが落ち着いたと思ったら、いつの間にかもう翌月の準備だ」


医療事務の仕事はなかなかきついもの。特に毎月やってくるレセプト点検は、土日・祝日はおろかゴールデンウィークや正月も返上で業務にあたることがあります。

 

私はもともとシステムエンジニアとしてIT企業で働いていた身で、今は電子カルテを管理する医療情報技師の仕事に就いていますが、医療事務をしていた当時は月初めがとても憂鬱でした。 

なぜなら、せっかくの正月やゴールデンウィークがレセプト点検の繁忙期と重なってしまい、しっかり休めないからです。しかし、医療情報技師になったらずいぶんと楽になりました。


そこで、「医療事務の仕事がきつい」「医療事務を辞めたい」と思っている方には、医療情報技師になる道をオススメします。


なぜなら、医療事務から医療情報技師へステップアップすることで今働いている職場を辞めることなく、さらに医療事務のスキルを生かした仕事ができるからです。

この記事では、医療事務から医療情報技師になって楽になった体験談を共有するとともに、医療情報技師になるための方法までを紹介します。

 

医療事務はとにかく忙しすぎる

医療事務とは、大雑把に説明すると病院の受付にいる人のこと。患者の受付をし、会計を済ませる業務を担います。外部から見える部分で言うとそんな内容になりますが、裏ではこんな業務もあります。

 

  • 電話対応
  • 入院患者の会計
  • レセプト業務

 

電話ではいろんな問い合わせが来るので、それらの一次対応をすることになります。相手は患者さんからの診察予約だったり、お世話になっている近隣の医療機関の職員だったり、しつこいクレーマーだったり千差万別。担当者につなぐだけで終われば楽ですが、特殊な案件やクレームだと対応に時間が取られ、それだけで半日使うこともあります。

 

また、病床を持っているところでは入院患者の会計もやる必要があります。退院日までに会計の準備を進めなくてはなりません。昔に比べ会計業務においてもコンピュータ化が進んでいますが、完全自動化とはいきませんので、人手で確認作業をしながらやっています。入院患者の場合は当然日数が長いので、処理するまでに時間がかかります。

 

そして最も大変なのが、レセプト業務。月末には準備が始まり、毎日残業して翌月10日までに点検作業を終わらせます。正月やゴールデンウィークをまともに休んでいたらとても間に合いませんので、1~2日は出勤して点検を行います。

もちろん、熟練者なら点検のスピードが早く、休日出勤しなくても済んでいるところもあるでしょう。病院の規模によっても、さばく量に違いがあります。

そこは病院によってバラバラですが、一般的にはこうした状況と言えます。

 

医療事務として忙しすぎる毎日を送っていましたが、数年間の修行期間を経て、私は医療情報技師となりました。


そこで、医療情報技師になって楽になったことを3つ紹介します。

 

楽になったこと① 月初めの忙しさがなくなった

正月やゴールデンウィークにゆっくり休める。現職の医療事務の方には恐縮ですが、これが一番嬉しかったですね。


レセプトの準備は月末から始まるので、月末から翌月10日までのおよそ半月ほどがレセプト業務に当たる計算になります。やっと終わった・・・と思って一息ついたら、すぐ次のレセプトがやってくるわけです。

 

休みの日にしっかり休める。レセプトという期日に追いかけられることがない。


これは、精神的に解放感がありました。


長らく医療事務をやっていると、レセプトにも慣れてしまって、月初めの忙しさも「そんなものだ」と思うようになります。それを良しとするのなら別ですが、医療情報技師になってからは「休みの日に、普通に休める」ことの有り難みを噛み締めましたね。

 

楽になったこと② 専門の仕事に集中できるようになった

医療情報技師になって、専門であるシステム管理の仕事に集中できるようになりました。

上でも書いたように、医療事務の守備範囲は広いです。患者・家族の窓口対応や電話応対に留まらず、場合によっては玄関前の雪かき、総務や経理を兼ねる場合もあります。

どの部署が担当するか分からない仕事が出てきたとき、「じゃあ医事課でやって」なんて無茶振りされることも。「医療事務は雑用係じゃないんだぞ!」と怒りたくなるような仕事を振られることだってあります。本業以外に労力や時間を割かれることも多いため、業務が専門化されるのは何よりでした。

 

楽になったこと③ 出張の機会が増えた

これは楽になった話ではなく「楽しくなった」話ですが、医療情報技師ならではの変化なのであえて取り上げます。

医療情報技師になるためには、まず医療情報技師の資格が必要です。医療情報技師の資格には有効期限があり、学会に出席することで得られるポイントを獲得し、更新していく必要があります。必然的に出張、それも札幌へ行くことが増えました。


医療従事者はみな何らかの資格を持っていて、年に数回学会に参加したり発表したりして研鑽に努めています。彼らと同じように学会で学びを得ることは、事務の枠を出て「技師」として働いていることに実感が持てますし、何より面白いです。
 

医療事務から医療情報技師にステップアップすれば、それまで培った経験を捨てず、スキルを生かした転職ができます。
忙しすぎて大変な医療事務から別の仕事をやってみたい、と思う方は、ぜひ医療情報技師を考えてみてはいかがでしょうか。