ベンダーに勤務する医療情報技師の年収は、一般的なSEと同程度であることがほとんどです。
この記事では、医療情報技師のリアルな年収を紹介します。
年収は500万円前後が主流
転職サイトdodaで、一般的なSEが該当する「技術系(IT/通信)」の平均年収を見てみましょう。
平均で442万円とあります。SEにしては低めなので、分母のデータに20代の年齢層が多いのでしょう。年齢別で見ると、30代で495万円、40代で621万円と増えていきます。
それぞれの年代の年収をすべて足し、単純に4で割ると544.25万円。だいたい、これくらいがSEの相場と考えてよいでしょう。ベンダーに勤める友人の話を聞いてもこれくらい貰っているようです。
ベンダーに勤務するなら転職サイトの活用がおすすめ
ベンダーに勤務するなら、転職サイトの活用がおすすめ。ハローワークよりも多くの求人情報があり、年収も高めだからです。
しかも、ハローワークの求人に応募するには実際にハローワークへ行き、紹介してもらわなければいけません。転職サイトなら、書類の応募はもちろんのこと、面接すらオンラインで済ませられることが多く、効率的な転職活動が出来ます。
病院に勤務する医療情報技師との違い
病院に勤務する医療情報技師とは、下記の点で異なります。
- システムの開発や導入が主な仕事
- (概ね)病院勤務よりも年収が高い
- ハードワークになりがち
ベンダーに勤務する医療情報技師の仕事は、電子カルテや部門システムなど医療情報システムの開発と導入です。医療情報技師としての仕事というよりも、システムエンジニアとしての仕事を主に行います。医療情報システムの開発には医療現場の知識が求められるため、医療情報技師の資格を取ることでその素地が出来るというわけです。
また、導入作業で病院に常駐し医療スタッフを会話するときにも、医療知識が必要になります。スタッフと対等に会話できる知識を持つことで現場のニーズを適切に吸い上げ、システムに反映させることができます。
年収の面では、病院勤務よりも高い傾向です。病院勤務の医療情報技師は事務員の給与水準に当てはまりますが、ベンダーの医療情報技師は一般的なSEの給与と同程度になることが多いためです。
▼病院勤務の場合の医療情報技師の年収
ベンダーは病院の厳しい要望に応えなければならないため、ハードワークになりがち。病院にシステムを納品して終わりではなく、顧客からの要望に応じて定期的に改修をしたり、障害時の対応などで呼ばれたりします。一般的にSEは多忙だと思いますが、医療業界のベンダーは特に忙しいと言えるでしょう。