ベンダーに勤務する医療情報技師の求人を探す場合、大手転職サイトを使うのがおすすめ。なぜなら求人数が豊富であり、仕事が探しやすいから。
この記事では、大手転職サイトで実際に医療情報技師の求人を探してみましたので、参考にしてください。
医療情報技師の仕事はこんなにある!
医療情報技師の仕事って世間にはあまり知られていないし、求人も少ない…というのは昔の話。今は医療情報技師の求人がたくさんあります。
今回リサーチしたのは、転職を考えたことのある人なら聞いたことはあるだろう、大手4社。
まずは実際の検索結果を見ていきましょう。
doda
※求人内容はモザイク処理しています。
本記事公開時点で、「医療情報技師」と検索すると求人数は70件。この資格を知っているのは医療関係者くらいで、求人検索には引っかからないだろうな・・・などと思っていたので、この求人数には驚愕しました。
しかも「IT業界未経験可」「医療業界未経験可」など、どちらの業界が未経験でも応募可能な求人も。門戸が広く開かれていると思います。
リクルートエージェント
リクルートエージェントも負けず劣らず、83件。さすが大手転職サイトの求人掲載数は伊達じゃないですね。
そして気になるのが、「非公開求人」。この記事の後半で説明しますが、これら転職サイトの大部分の求人が実は非公開なんですよね。それを含めれば、さらに求人数は増えることになります。
非公開求人は、転職サイトに会員登録することで閲覧できます。
レバテックキャリア
ハイクラス向け求人を取り扱うレバテックキャリアでも、医療情報技師の求人は10件ありました。
マイナビエージェント
マイナビエージェントはほかに比べると少ないですが、9件ありました。非公開求人も5件あります。
医療情報技師の求人は意外と多い
以上のように、医療情報技師の求人は数多く存在します。
いっぽう、医療情報技師の資格試験を運営する「一般社団法人 日本医療情報学会」の公式サイトに医療情報技師の求人が掲載されていますが、こちらはどちらかというと「病院に勤務する医療情報技師」(別名、院内SE)向けで、求人数は少なめ。
ここだけを見たら、「医療情報技師の資格を取ってもこれしか求人ないのかよ」と思う方もいるかもしれません。そんな方は、ぜひこれら転職サイトの求人を見てほしいですね。
求人のほとんどは「システム開発ベンダー」のもの。つまり、医療情報技師の資格を活かして、電子カルテなどの病院情報システムを開発するベンダーに勤務します。年収の相場は、一般的なシステム開発ベンダーと同じくらいでしょう。高給取りとまではいかなくても、じゅうぶん納得のいく待遇だと思われます。
医療情報技師が活躍する場は、「システム開発ベンダー」か「院内SE」のどちらかになります。正直な話をすると、年収はベンダー勤務の方が上です。その理由は、SEが持つ要件定義や仕様設計、開発などのITスキルが評価されるから。
いっぽうで院内SEは、病院情報システムを安定稼働させるのが仕事です。開発業務はほとんどなく、医療スタッフとコミュニケーションを取り、システムを最適化させるのが役割。病院からは事務職の延長線上として扱われがちで、評価も事務職と同レベルになることが多いです。
医療情報技師の資格を活かして、しっかり稼げる仕事がしたい!という方は、これら大手転職サイトで求人を探してみることをオススメします。
会員登録して非公開求人も見ておこう
気になるのはこの「非公開求人」ではないでしょうか。どの転職サイトも、非公開求人の紹介に力を入れているようです。
医療情報技師の求人については公開求人だけでも多数ありましたが、エージェントサービスに登録することで非公開求人の紹介が受けられます。
「転職エージェントなんて登録するの面倒くさいよ・・・」と思う方。実は転職サイトの求人の大部分は「非公開」なんです。
例えばdodaの求人は、80%以上が「非公開」。つまり、単純に考えると上記で紹介した求人数は20%に過ぎないのです。医療情報技師の仕事を探したい方は、転職サイトのエージェントサービスに登録することをおすすめします。
なぜわざわざエージェントサービスに登録させるかというと、応募条件を公にしたくない、という企業の本音があるからです。
応募する側からすれば、むやみに個人情報を登録するのは控えたいですよね。登録してみたはいいけど、しょっちゅう連絡が来るなど鬱陶しいのは勘弁です。最近は、やたら情報漏洩の事件も多いですからね。
しかし募集する側からすると、応募条件を公にし、競合他社に知られるのは気持ちのよいことではありません。
もっというと、意外ですが「自社の社員に知られたくない」場合があります。(たぶんこれが企業のホンネです)
えーっ! 俺が採用されたときより、良い条件で募集出てるじゃん!
などと社員に思われたら、士気を下げてしまいますよね。場合によっては退職されてしまうかもしれません。
人材がなかなか集まらないから以前よりも好条件で求人を出す、ということはよくあります。しかしすでに採用した人の賃金もそれに合わせて昇給させる、というのはなかなか難しいもの。なので、採用担当者はそのあたりのさじ加減も見ながら、募集をかけているわけです。
以上の理由から、企業側はむやみに個人情報を集めたいわけではなく、しっかり応募意欲のある人に限定して条件を開示したい、という本音があるので、非公開求人が多いんですね。
エージェントサービスは最後まで無料で使える
「エージェントサービスって登録無料でも、なんだかんだでお金取られるんでしょ?」と思うかもしれませんが、上記4社は最後まで無料で使えます。
これについては、公式サイトで確認していただくのが確実ですのでURLを貼っておきます。
dodaの場合
Q.エージェントサービスは最後まで無料ですか?
A.はい、最後まで無料です。
転職活動をする・しない、応募する社数、転職先が決まる・決まらないなどにかかわらず、一切の料金は発生しないのでご安心ください。
https://doda.jp/guide/flow/#movingPosition17
リクルートエージェントの場合
転職支援サービスに費用はかかりますか?
転職希望者の方には、一切費用はかかりません。
料金については、採用のお手伝いをすることによって、求人企業側からいただいております。
レバテックキャリアの場合
Q.登録費用はかかりますか?
A.利用料金は一切かかりません。
求人情報の閲覧、登録、担当のキャリアアドバイザーからの求人情報提案、入社までの全てのサービスを無料でご利用頂けます。
マイナビエージェントの場合
Q.なぜ無料でサービスを受けられるのですか?
A.マイナビエージェントの人材紹介サービスは、求人企業からの採用コンサルティングフィー(紹介手数料)で運営されております。ご登録から転職成功に至るまで、マイナビエージェントがご登録者さまに料金を請求することは一切ございません。
エージェントサービスが無料の理由
エージェントサービスが無料で成り立つ理由を、リクルートエージェントが詳しく解説しています。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
エージェントサービスに登録すると、希望の求人を探してくれたり、今後のキャリアプランを相談できたりと、至れり尽くせりのサービスが受けられます。「無料で使えるのは怪しい」「裏になにかある」と疑うのも無理はありませんね。
無料で使える理由は、企業からお金をもらうからです。
エージェントサービスのビジネスモデルは、企業から求人の掲載料や紹介手数料をもらうこと。求職者がいなければビジネスが成り立ちませんので、エージェントサービスはとにかく「仕事を探している人」を集めたいのです。しかし、これから仕事に就く人からお金を取ろうとしたら、集まるはずもありませんよね。なので、求人を出す側からのみ、お金をもらうわけです。
▼つたない絵ですが、このような関係になっています。
見方を変えると、エージェントサービスは充実した転職支援サービスを「支払う」ことで、求職者という「商品」を仕入れている、と考えることができます。ですから、充実したサービスは求職者にとって、「自分という商品」を転職市場へ提供する「対価」なわけです。
医療情報技師の仕事を探すなら転職サイトを駆使しよう
以上、ベンダーに勤務する医療情報技師の仕事を探す方法でした。
エージェントサービスの登録をしておくと、ハローワークには載らない非公開求人を紹介してくれたり、転職の相談に乗ってくれたりなどの特典があります。どれほどの求人があるのか、年収はいくらくらいなのか、を知りたい方は、ぜひサービスに登録して紹介を受けてみてはいかがでしょうか。